工事費の決定方法
建築の工事費を算出するときに、坪単価を目安に考えることが今も行われており、坪単価50万円、坪70万円と工事費を表示する広告や展示場の案内などを見かけることも多くあります。
それは、住宅に限らず、施設やマンション等の建築においても同様です。
坪単価に面積をかけると、工事費の概算を知ることができます。
しかしながら、それはあくまでも目安の一つでしかありません。
建材やその他材料をどのように加工するか、どのような技法で建築するかによって工事費は大幅に変わってきます。
分離発注で建設費を大幅に抑える
施工を建設会社に発注すると、建設会社は工務店や設備会社などの下請けに、下請けは職人にと、仕事を下ろして行きます。
お客様が捻出した貴重な予算が、元請け、下請け、孫請け、ひ孫請けという業界の重層構造の中で分配されていきます。
それぞれの間では中間マージンが支払われ続け、それだけでも膨大な費用に膨らんでしまうのです。
アベ設計が、分離発注を統括するときは、監理費に加えてマネージメントフィーをいただきますが、建設会社に支払う中間マージンなど無駄な費用は一切かかりません。
その上、コストの透明性がはかられ、皆様の貴重な予算を効率的に利用することができます。
分離発注のメリット
1. 建設会社から下請けに支払われる中間マージンを無くすことで、コスト削減になる
2. お客様の意向を全て把握した設計者が監理を行う為、施工者にその意図を明確に伝えることができる
入札方式
一般的なものを例として挙げるならば、ある案件を企業に依頼する際に、複数の業者から相見積もりを取り、内容や価格を比較検討してみるでしょう。
建築の場合は、工事の内容も多岐に渡り、それぞれの見積もりが、設計図と合致しているか判断するには、専門的な知識が必要です。
お客さまに代わって、見積もりを精査し、最適な業者を選定するのが、入札方式です。
入札方式のメリット
1. 競争入札をすることで、コストの削減につながる
2. 複数の工法、工事計画などを比較検討できる
3. 設計者が直接内容を精査することで、施工業者とイメージの統一を図ることができる